メンズスキンケア入門!美容鍼灸師がすすめる毎日の肌ケア習慣

男性も肌で印象が決まる時代。「あの人、なんかカッコいいよな」と思われる人になりたいですよね。清潔で若々しい、なんだかキラキラして見えるのは肌に自信があるからかもしれません。

肌は年齢や体質に関係なく丁寧なケアをすれば必ず答えてくれます。メンズスキンケアは今日からできる、カッコいい男性を目指す第一歩です。年間100人以上の男性の肌を施術する美容鍼灸師がわかりやすく解説します。

目次

メンズスキンケアのメリット

この記事を呼んでいるあなたは「メンズスキンケアって本当に必要?」と感じていませんか。

肌を美しく保つことは単なる美容ではなく、自分自身を総合的に整える身だしなみの一つです。仕事やプライベートでの印象をグッと上げ、さらに自信を持って人と向き合える自分になりましょう。

そんな「未来への投資」とも言えるメンズスキンケアのメリットをいくつか紹介していきます。

清潔感がアップ

メンズスキンケアを習慣にする最大のメリットが、「清潔感のある印象」を手に入れられることです。例えば、泥だらけの靴よりもピカピカに磨かれた靴のほうが清潔に見えますよね。

肌も同様に、毎日しっかりと汚れを落としていたほうが清潔に見えます。特に第一印象において、「清潔感」は相手への信頼につながりやすいです。ビジネスでもプライベートでも、また会いたいと思われる人の多くは「清潔感」に気を配っているのかもしれません。

あなたもメンズスキンケアで、清潔できれいな肌を手に入れましょう。

フレッシュな印象に

特にビジネスシーンにおいて、肌がくすんでいたり荒れていたりすると、やや疲れた印象を持たれがちです。逆に肌にツヤや潤いがあると、実際以上にフレッシュな印象を与えることができます。特に40代以降は、この印象の差が顕著になります。

メンズスキンケアを習慣にして、いつまでも若々しい自分をキープしましょう。

触れたいと思われる肌に

恋愛において、「肌の印象」は想像以上に大きな影響を与えます。例えば、ふと顔が近づく瞬間、相手の肌がガサガサしていたりベタついていたらどう思いますか?あなたがスベスベで美しい肌なら、自然に触れたいと思わせることができるでしょう。

メンズスキンケアは相手との距離を縮めるためのさりげない魅力づくりです。 肌にも「好かれる仕掛け」を仕込んでおくことが、恋愛では大きな武器になります。

メンズスキンケアは何歳から始めたほうが良い?

スキンケアっていつから始めればいいんだろう?

今さら気にしても遅い?

そんな疑問を抱く男性も多いと思います。結論から言うと、メンズスキンケアは何歳から始めても遅くありません

実際に私のサロンでも、40代以降から美容鍼施術を受けたりスキンケアを始める男性が多いです。年齢に応じたケアをすることで、肌のハリや血色が改善され、健康的で若々しい印象を取り戻すことができます。

肌質や生活習慣、置かれた環境はそれぞれ違います。年齢で判断するのではなく、「肌をキレイにしたい」と思ったときが始めるのに一番良いタイミングです。まずは今日から一歩踏み出してみましょう。

メンズスキンケアへの間違った偏見

え、男性がスキンケア?」、まだまだそんな声が聞こえてきます。これから紹介する間違った偏見をあなたは持っていませんか?もしかしたら、その偏見があなたの魅力をストップさせているかもしれません。

古い価値観は壊し、最高の自分を手に入れましょう。

スキンケアは女性のもの

よくある偏見の一つが、「スキンケアは女性のものである」という認識です。これはまったくの誤解であり、今や「スキンケアは男女ともにおこなうべきもの」と言えるでしょう。

仕事やデートにしわしわのシャツは着ていきませんよね?身だしなみを整えるのは、相手への気遣いやマナーです。では肌はどうでしょう。毛穴汚れだらけの肌では、身だしなみが整っているとは言えません。

相手が気づく気づかないというのは関係なく、清潔にしていることが大切です。スキンケアは男女ともに必要なマナーと言えます。

H3:メンズスキンケアはお金の無駄

メンズスキンケアにかけるお金は無駄」だと思っている男性も多いようです。無駄だと思ってしまう一番大きな要因は、その効果を実感したことがないからかもしれません。

肌はあなたの印象そのものです。ちょっとしたケアで、清潔感のある印象や自己肯定感を高めてくれるメンズスキンケアは「費用対効果バツグン」だと思いませんか?

ニキビや肌荒れで皮膚科にかかれば、それなりの出費もかかります。肌トラブルを未然に防ぐという意味では、「メンズスキンケアは将来のコスト削減」とも言えるでしょう。

スキンケアにこだわる男性はナルシスト

スキンケアにこだわる男性はナルシスト」、これもよくある偏見の一つです。しかし、今や若い世代を中心にスキンケアは当たり前の自己管理の一環となりつつあります。

スキンケアへの関心は、健康意識の高さや自己改善への意欲の表れです。年齢や性別に関係なくポジティブに評価される社会にしていきましょう。

メンズスキンケアの基本!肌の三層構造を知ろう

美容情報があふれる今、何を選び、どうケアすれば良いのか迷いますよね。そんなときにこそ役立つのが「肌の構造」への理解です。肌がどんな仕組みで守られ、再生されているのかを知ることで、自分の肌に本当に必要なケアが見えてきます。

肌はただの表面のようですが、大きく3つの層(表皮、真皮、皮下組織)に分かれています。それぞれが異なる役割を担い、保護・保湿・栄養供給などさまざまな機能を果たすことで肌の健康と美しさを守っているのです。

そんな肌の三層構造について、一層ずつ順番に見ていきましょう。

表皮

表皮は肌の一番外側にあり厚さは0.2mmほどで、三層構造の中で最も薄い部分です。外界と接触する部分であり、肌を刺激や細菌から守る役割を果たしています。表皮の中でも、最も外側にあるのが角質層という細胞の集まりです。

外側から見えているのがこの表皮であり、「表皮内の水分の油分のバランスがとれていること」や「角質の並びがキレイに整っていること」が機能的で美しい肌の条件です。

真皮

真皮は表皮の下にある外から二番目の層です。厚さは1〜2mmで肌の大部分を占める中間層です。コラーゲンやエラスチンなどの繊維群で構成されており、それらが減少するとシワたるみに繋がります。

真皮内にはヒアルロン酸が存在し、肌全体のうるおいを維持する重要な存在です。また、神経や血管も通っているため、感覚を伝えたり傷を修復したりすることもできます。

皮下組織

肌の三層目は皮下組織です。大部分が皮下脂肪でできているため、外的な刺激から体を守るクッションの役割をしています。真皮を支える役割があるため、皮下組織の弾力低下がたるみの原因となることもあります。

熱を伝えにくいという性質から、断熱保温の働きをし、エネルギーを脂肪として蓄えるのも皮下組織の重要な役割です。

肌が生まれ変わる?ターンオーバーを知ろう

肌の生まれ変わりであるターンオーバーという言葉を聞いたことがありますか?ターンオーバーの仕組みを知ることで、私たちがなんのために洗顔や保湿、紫外線対策などの入念なケアが必要なのか、その基礎を理解することができます。

美しい肌を保つために欠かせないターンオーバーのメカニズムをわかりやすく解説していきます。

ターンオーバーとは?肌の生まれ変わりサイクル

ターンオーバーとは一定の周期により「表皮が生まれ変わるサイクル」のことです。表皮の最下層でつくられた新しい細胞が押し上げられ、最終的に皮膚の表面で新しい角質となります。このとき古い角質は剥がれ落ち、新しい表皮のできあがりです。

健康な肌で、ターンオーバーは約28日周期で行われます。年齢とともに遅くなりがちですが、極端に早くしようとする必要はありません。自然な周期を保つことが美肌の秘訣です。

乱れるとどうなる?ターンオーバーが早すぎる場合

ターンオーバーが早くなり過ぎるとどうなるのか、具体的に見ていきましょう。

早くなる原因:ピーリング、肌のこすり過ぎ、強いスキンケア、ストレス

  • 角質が未熟なまま肌の表面に出てしまう

  肌のバリア機能が低下し、乾燥や刺激に弱くなる。

  • 肌が薄くなり敏感肌になる

 赤みやかゆみ、ヒリヒリ感が出やすくなる。

  • バリア機能が低下し、肌トラブルを繰り返す。

乱れるとどうなる?ターンオーバーが遅すぎる場合

次にターンオーバーが遅くなり過ぎるとどうなるのか、具体的に見ていきましょう。

遅くなる原因:睡眠不足、老化、乾燥、血行不良、ビタミン不足

  • 古い角質が肌の表面に蓄積する

 くすみや毛穴汚れの原因になる。

  • 化粧水や美容液の浸透が悪くなる

 保湿や美容成分の効果が感じられにくくなる。

  • シミやニキビ跡が残りやすくなる

  色素がうまく排出されず、肌に定着する。

ニキビや肌荒れが起きるメカニズムを知ろう

誰しも気になるニキビや肌荒れ。大切な予定の前に限ってできたり、繰り返し同じ場所にできたりすると気分が沈んでしまいますよね。特に男性の場合、女性のようにメイクで隠す習慣もないことが多いです。

ニキビや肌荒れにはさまざまな原因があります。 そのメカニズムを理解することで、自分に肌トラブルがなぜ起きるのか、見極めることができるでしょう。

美容鍼灸師として多くの男性の肌トラブルの相談を受けてきましたが、できてからの対処では後の祭り感は否めません。「予防こそが真のスキンケア」であることをしっかりと頭にいれておきましょう。

ニキビや肌荒れのメカニズムを学び、正しいメンズスキンケアの土台を作りましょう。

ニキビのメカニズム

ニキビは「毛穴の中のトラブル」です。主に以下のステップで発生します。

  • 皮脂の過剰分泌が起こる

    ホルモンバランスの乱れ(思春期・ストレス・生活習慣)などが原因。
  • 角質が毛穴に詰まる(角栓ができる)

    ターンオーバーの乱れや摩擦、乾燥などが原因。
  • アクネ菌が増殖

    詰まった毛穴で菌が繁殖する。
  • 炎症が起きる

    ニキビへと進行する。

ニキビの種類と特徴

 ニキビの種類ごとに原因やケア方法をお伝えします。

① 白ニキビ

  • 状態:毛穴が詰まり、皮脂や角質が中にたまっている初期段階のニキビ。
  • 見た目:毛穴がぷくっと白く盛り上がる。炎症はない。
  • 原因:ターンオーバーの乱れや皮脂分泌の増加。
  • ケア:毛穴を清潔に保ち、角質ケアや保湿で肌の代謝を整える。

② 黒ニキビ

  • 状態:毛穴が開き、角栓の先端が空気に触れて酸化し黒くなった状態。
  • 見た目:毛穴の中に黒い点が見える。
  • 原因:皮脂と角質が混ざって毛穴に詰まり、酸化して黒くなる。
  • ケア:洗顔・角質ケア・ビタミンC誘導体などの酸化対策が有効。

③ 赤ニキビ

  • 状態:アクネ菌が増殖して炎症を起こしている状態。
  • 見た目:赤く腫れて痛みを伴うことも。触ると悪化しやすい。
  • 原因:白ニキビや黒ニキビが進行し、菌が繁殖して炎症に。
  • ケア:刺激を避け、抗炎症成分や皮膚科での治療も視野にいれる。

④ 黄ニキビ

  • 状態:赤ニキビがさらに進行し、膿がたまっている状態。
  • 見た目:中心が黄色くなり、つぶすと中から膿が出る。
  • 原因:強い炎症で白血球と菌の死骸がたまって膿になる。
  • ケア:自己処理せず皮膚科へ。炎症を抑える治療が必要。

⑤ 紫ニキビ

  • 状態:ニキビが深くまで炎症を起こし、しこりのように腫れる。
  • 見た目:赤紫〜濃い色で、しこりや痛みをともない、跡が残りやすい。
  • 原因:強い炎症の放置や繰り返す悪化。
  • ケア:皮膚科での専門的な治療が必要。自己処理はNG。

思春期と大人ニキビの違い

①思春期ニキビ

  • 原因:成長期ホルモンの増加により皮脂分泌が活発化することが原因。
  • 部位:おでこや鼻など皮脂分泌が活発な部位。
  • 特徴:白ニキビが中心、悪化すると赤く腫れることも。
  • ケア:丁寧な洗顔を心がける。皮脂をとり過ぎず油分少なめのアイテムを。

②大人ニキビ

  • 原因:ホルモンバランスや生活習慣の乱れ、乾燥や刺激など。
  • 部位:あごやフェイスラインにできやすい。
  • 特徴:繰り返しできて跡が残りやすい。
  • ケア:保湿を重視、生活習慣の見直しも必要。

肌荒れのメカニズム

肌荒れは皮膚全体の「バリア機能が低下」して起きるトラブルです。

  • 乾燥、摩擦、紫外線、過剰なスキンケア、睡眠不足など。

    →角質層が薄くなり、肌のバリア機能が低下
  • 刺激に対して敏感になる

    → 外部からの異物や乾燥、雑菌などが入りやすくなる。
  • 赤み・かゆみ・ヒリつき・吹き出物などの症状が出る。

肌荒れが起きてしまったら、アルコールフリーのスキンケア用品を使うなど徹底して肌への刺激を避けることが大切です。赤みやかゆみ、痛みがひどい場合は自己判断せずに皮膚科を受診しましょう

今日から始められる!メンズスキンケアのやり方

メンズスキンケアって何から始めればいいの?」、そんな風に感じている男性は多いはず。肌を整えるには、洗顔や化粧水といった「外側からのケア」だけでなく、食事・睡眠・生活習慣など「内側からのケア」もとても大切です。

メンズスキンケア初心者の男性でもすぐに始められるケアのやり方を、外的スキンケアと内的スキンケアの二つに分けて解説していきます。

外的スキンケアのやり方

外的スキンケアとは、「肌に直接アプローチする外側からのケア」のことです。肌表面の汚れを落としたり、うるおいを補ったり、外部の刺激から肌を守るために行います。

肌の清潔感を保つために必須の外的スキンケアを順番に解説していきます。

正しい洗顔でしっかり汚れを落とそう

正しい洗顔は肌の汚れを落とすための基本中の基本です。ステップごとに見ていきましょう。

①手を清潔にしよう

まずは、石鹸で手を洗い雑菌が顔につかないようにしましょう。洗顔に慣れてくるほど忘れがちなポイントです。入浴時に髪を先に洗う方は、シャンプーなどが手に残らないようにしっかり落としてから洗顔をしてください。

②適切な水温で洗おう

一般的にはぬるま湯(32〜35℃程度)が洗顔に適しています。熱すぎるお湯は肌の必要な油分まで奪ってしまうので避けるようにしましょう。

冷水での洗顔は、熱すぎるお湯よりは肌の乾燥を防ぐことができます。しかし、皮脂や汚れがぬるま湯に比べて落ちにくいというデメリットもあります。冷水洗顔が心地よく感じる方や、肌質に合っている方は続けても問題ありません。

③洗顔料は泡立てて使う

手に洗顔料をつけて直接顔をゴシゴシしてしまうと、表皮に傷がついてしまいます。洗顔料は泡立てネットでモコモコの泡にして、肌に直接触れないように泡で洗いましょう。

泡で洗う時間は30〜60秒程度で十分です。洗いすぎには注意しましょう。

④すすぎはしっかりと

洗顔料が顔に残ると肌トラブルの元になります。特に小鼻の脇などは残りがちですので気をつけましょう。洗顔と同じで、顔を手でゴシゴシとこすらないように、優しくすすぐことが大切です。

入浴時に洗顔をする方は、シャワーを顔に当ててすすがないようにしましょう。水圧で肌が傷ついてしまいます。特に肌荒れやニキビがある方は、悪化させる可能性があるので、手で優しくすすぐようにしてください。

⑤清潔なタオルで優しくふき取る

必ず清潔なタオルを用意しましょう。洗濯物が増えて面倒だという方は、使い捨てのフェイシャルタオルをストックしておくことがオススメです。

拭き取るときは、ゴシゴシせずに優しく肌に乗せるように水分を取りましょう。

※洗顔は一日何回?

洗顔は朝・夜の1日2回が理想であると言われています。朝の洗顔に洗顔料を使うべきかどうかは専門家のあいだでも意見が分かれるところです。自分の肌と相談しながら決めていきましょう。

化粧水で乾燥対策をしよう

化粧水の役割は「肌に水分を与えること」です。うるおいのある肌を保つことで、バリア機能を正常に働かせ、見た目にも美しい肌をキープすることができます。

化粧水を使うタイミングは洗顔直後が最適です。洗顔後の肌は水分が蒸発しやすく、急速に乾燥するため素早く化粧水をつけましょう。

洗顔後に湯船に浸かる方は、肌が乾燥しないように化粧水をつけてから湯船につかることをオススメします。化粧水は重ね塗りしても問題ないので、お風呂上りにまた素早く塗りましょう。

美容液で個別対策をしよう

美容液は乾燥やシミ・しわなど、個別の悩みにアプローチするスペシャルアイテムです。肌悩みに合わせて美容成分が高濃度で含まれています。先に化粧水でベースを作ってから、美容液をつけるとさらに効果的です。

乳液でしっかり蓋をしよう

乳液には水分と油分の両方が含まれており、化粧水や美容液で補った水分と美容成分が蒸発しないよう蓋をする役割があります。

皮脂分泌が多い人は、油分を含む乳液は必要ないと思うかもしれません。しかし、その過剰な皮脂分泌は乾燥肌がベースにあるかもしれません。乳液までしっかりつけて、乾燥対策をしましょう。

紫外線対策をしよう

紫外線対策は、肌の健康を守るために最も重要なケアです。紫外線を浴び続けると、日焼けや色素沈着といった目に見える変化だけでなく、コラーゲンの破壊によるシワやたるみ、さらには皮膚がんといった深刻な健康リスクまで引き起こします。

紫外線はわずか4秒間浴びると、肌を守るためにメラニンを生成する指令が出始めると言われています.。今日は大丈夫と油断することが、将来的な肌トラブルにつながるかもしれません。

日焼け止めの使用、帽子や日傘の活用など、必ず紫外線対策を日常に取り入れていきましょう。

内的スキンケアのやり方

スキンケアというと、洗顔料や化粧水といった外的ケアに意識が向きがちですが、本当の肌の健康と美しさは内側からの働きかけによって作り上げられます。

内的スキンケアとは、「食事や生活習慣を通じて体の内側から肌を整えるアプローチ」です。忙しい日々の中でも実践できる内側からのケアが、長期的な肌の健康を支え、清潔感のある印象と自信につながるでしょう。

美食同源!美肌のために必ず摂りたい栄養素7選

美肌のために摂りたい栄養素を7つ紹介していきます。

① ビタミンB群

  • 働き:皮脂の分泌をコントロールし、ニキビや肌荒れを防ぐ。
  • 多く含む食品:レバー、卵、納豆、バナナ、サバ、玄米
  • おすすめ理由:脂性肌やニキビが気になる男性に特に重要。

② ビタミンC

  • 働き:コラーゲンの生成を助け、シミ・くすみの予防に
  • 多く含む食品:ブロッコリー、キウイ、いちご、パプリカ、柑橘類
  • おすすめ理由:紫外線ダメージが気になる人に最適。肌にハリを与える

③ たんぱく質

  • 働き:肌・髪・筋肉の材料になる。健康な肌の土台
  • 多く含む食品:肉、魚、卵、大豆製品、乳製品
  • おすすめ理由:カラダづくりと美肌、どちらにも効く万能栄養素

④ ビタミンA(βカロテン)

  • 働き:肌のターンオーバーを整える
  • 多く含む食品:にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、レバー
  • おすすめ理由:乾燥肌が気になる人におすすめ

⑤ ビタミンE

  • 働き:血行促進・抗酸化作用で肌の老化を防ぐ
  • 多く含む食品:アーモンド、アボカド、オリーブオイル、かぼちゃ
  • おすすめ理由:肌のくすみや血色が気になる人にぴったり

⑥ 亜鉛

  • 働き:肌の修復や代謝をサポート。ニキビ予防にもよい
  • 多く含む食品:牡蠣、赤身の肉、大豆製品、ナッツ類
  • おすすめ理由:肌荒れがなかなか治らない人に

⑦ 食物繊維

  • 働き:腸内環境を整えることで、肌荒れの原因を減らす
  • 多く含む食品:野菜、果物、海藻、きのこ、雑穀
  • おすすめ理由:便秘による肌トラブルを予防したい人に

良質な睡眠は最高の美容液

ぐっすり眠れた日の朝は、鏡を見て「なんだか肌の調子がいいぞ」と感じますよね。実は睡眠も美肌作りに欠かせない大事な習慣です。良質な睡眠が肌にもたらす恩恵をいくつか紹介していきます。

①ターンオーバーの促進

午後10時〜午前2時の間は肌細胞の修復・再生が最も活発になるゴールデンタイムです。この時間帯に深い睡眠をとることで、古い角質が新しい細胞に入れ替わるターンオーバーが正常に行われます。

②コラーゲン生成の促進

成長ホルモンは睡眠中、特に深い睡眠時に多く分泌され、コラーゲンの生成を促進します。コラーゲンは肌の弾力性を保ち、ハリや張りを与える重要なタンパク質です。

③細胞ダメージの修復

日中に紫外線や環境汚染によって受けた細胞ダメージは、睡眠中に修復されます。ニキビや赤みも睡眠中に修復されるので、肌トラブルのある方は睡眠をたくさんとりましょう。

④肌の保湿機能の向上

良質な睡眠は肌のバリア機能を強化し、水分保持能力を高めます。

⑤皮脂分泌の正常化

睡眠不足は皮脂分泌を過剰にし、ニキビや肌荒れの原因になります。十分な睡眠で皮脂バランスが整うでしょう。

⑦くすみの改善

血行が促進され、酸素や栄養素が肌に行き渡ることで、くすみが改善し明るい肌色になります。

⑧クマの軽減

睡眠不足は目の下の血行不良を引き起こし、クマの原因になります。十分な睡眠をとることで血液に酸素が行きわたり、クマが軽減するでしょう。

⑨小じわの予防

良質な睡眠はストレスホルモンの分泌を抑え、コラーゲンの分解を防ぎます。これにより小じわの発生を予防することができます。

ストレスや運動不足はお肌の敵

メンズスキンケアにおいて見落とされがちなのが「ストレス」と「運動不足」です。この2つの要素が、実はあなたの肌に深刻なダメージを与えているかもしれません。

多くの肌トラブルの根源となっているこれらの要因について理解し、対策をすることが、効果的なメンズスキンケアへの第一歩となるでしょう。

ストレスが男性の肌に与える影響

①皮脂分泌の増加

ストレスを感じると、体内でコルチゾールなどのホルモンが分泌され、皮脂腺が刺激されます。男性は元々女性より皮脂分泌量が多く、ニキビや吹き出物が発生しやすいので注意しましょう。

②肌のバリア機能の低下

ストレスにより肌の保湿機能が低下し、乾燥やかゆみ、炎症が起こりやすくなります。

③炎症反応の増加

ストレスは体内の炎症を促進し、赤みやかゆみ、敏感肌の原因となるでしょう。

④肌の再生能力の低下

慢性的なストレスは細胞の再生周期を遅らせ、くすみや老化の加速につながります。

⑤肌荒れやアレルギー反応の悪化

アトピー性皮膚炎や湿疹などの皮膚トラブルを悪化させることがあります。

運動不足が男性の肌に与える影響

①血行不良

運動不足は血流を悪くし、肌への栄養や酸素の供給を減少させます。結果として、肌のくすみや疲れた印象につながるでしょう。

②新陳代謝の低下

代謝が鈍ると、ターンオーバーも遅くなり、古い角質が蓄積して肌がごわつきます。

③解毒機能の低下

適度な運動と発汗は体内の毒素排出を促進します。運動不足はこのプロセスを妨げ、肌トラブルの原因となるでしょう。

④むくみ

運動不足はリンパの流れを滞らせ、顔のむくみを引き起こすことがあります。

肌タイプチェック!あなたの肌はなにタイプ?

スキンケアアイテムが無数にあふれる現代、なんとなく選んだものではなかなか効果が得られないこともあるでしょう。肌タイプはそれぞれ異なり、それぞれのタイプに合った最適なケア方法があります。

まずは自分の肌タイプを見極め、適切なスキンケアアイテム選びの参考にしましょう。

普通肌

①特徴

  • 皮脂と水分のバランスが良い
  • 毛穴が目立たない
  • キメが整っていて滑らか
  • トラブルが少なく、肌色が均一
  • 季節による変化が少ない

②見分け方

 朝起きた時や洗顔後、肌がしっとりとしていて突っ張りや油っぽさを感じない状態。

脂性肌

①特徴

  • 過剰な皮脂分泌がある
  • 毛穴が開いて目立つ
  • テカリやベタつきを感じる
  • ニキビや吹き出物ができやすい
  • Tゾーン(額、鼻、あご)が特に脂っぽい

②見分け方

洗顔後2〜3時間で肌がテカり始め、ティッシュなどを当てると油分が付着する。

乾燥肌

①特徴

  • 水分・油分が不足している
  • 小じわができやすい
  • 肌がつっぱる感覚がある
  • カサつきやフケのような角質が目立つ
  • 季節や環境変化に敏感

②見分け方

洗顔後に強いつっぱり感があり、化粧水をつけてもすぐに乾燥を感じる。

混合肌

①特徴

  • Tゾーンは脂性肌の特徴を持つ
  • 頬やこめかみなどは乾燥気味
  • 部位によってケアを変える必要がある
  • 季節によって脂性・乾燥の偏りが変わる

②見分け方

洗顔した2〜3時間後ティッシュを当てると、Tゾーンは油分が付着するが、頬はほとんど変化がない。

肌タイプ別!メンズスキンケア用品の選び方

普通肌

①洗顔料

  • マイルドで低刺激の洗顔料
  • アミノ酸系洗浄成分配合のもの
  • 泡立ちが程よく、すすぎやすいもの

②化粧水

  • バランス型の化粧水
  • 保湿成分と収れん成分がバランス良く含まれたもの
  • ヒアルロン酸やグリセリンなどの保湿成分入り

③美容液・乳液・クリーム

  • 軽めのテクスチャーのもの
  • 肌のバリア機能を整える成分配合

④購入時のポイント

  • バランスのとれた処方
  • 極端な油分カットや過剰な保湿は避ける
  • 季節に応じて若干テクスチャーを調整する

脂性肌

①洗顔料

  • 適度な洗浄力を持つジェルやフォームタイプ
  • 余分な皮脂を取り除く成分配合
  • サリチル酸などの角質ケア成分入り

②化粧水

  • さっぱりタイプの化粧水
  • アルコール配合でサッパリ仕上げるもの
  • 収れん効果のあるもの

③美容液・乳液・クリーム

  • 油分の少ないジェルタイプ
  • ノンコメドジェニックのアイテム
  • 保湿と皮脂コントロールが両立したもの

④購入時のポイント

  • さっぱりと表記したアイテム
  • 油分が少なく水分を補給するタイプのもの
  • 殺菌・抗炎症成分入りのもの

乾燥肌

①洗顔料

  • クリームタイプやミルクタイプの洗顔料
  • 洗浄力が穏やかなもの
  • セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分入り

②化粧水

  • しっとり・もっちりタイプの化粧水
  • セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸などの保湿成分が豊富なもの
  • 乳液成分入りの化粧水も効果的

③美容液・乳液・クリーム

  • 油分と水分のバランスが取れたもの
  • セラミド、スクワラン、ホホバオイルが配合されたもの
  • ナイトクリームやマスクパックも積極的に

④購入時のポイント

  • とろみのあるテクスチャー
  • うるおい、しっとりと表記したアイテム
  • 季節を問わず保湿力重視のものを

混合肌

①洗顔料

  • バランス型の洗顔料
  • 過剰な洗浄力を避けたマイルドタイプ

②化粧水

  • バランス型またはさっぱりとしっとりの2種類を部位別に
  • 保湿力と収れん効果をバランスよく含むもの
  • 部分パックができるタイプ

③美容液・乳液・クリーム

  • Tゾーンはジェルタイプ、頬は乳液タイプなど部位別に使い分ける
  • 軽めのテクスチャーを全体に使い、乾燥部分には重ね付け
  • オイルフリーと表示されたもの

④購入時のポイント

  • 部分用のアイテムが揃っているシリーズ
  • バランス、コンビネーション肌用と表記したアイテム
  • 季節によって使い分けられるよう複数のテクスチャーを持っておく

まとめ

スキンケアは複雑である必要はありません。自分の肌タイプを正しく理解し、基本の「洗顔」「保湿」「紫外線対策」を毎日続けることが何よりも大切です。特に紫外線対策は男性が見落としがちなポイントでありながら、最も効果的な習慣です。

また、外側からのケアだけでなく、良質な睡眠バランスの取れた食事、適度な運動ストレス管理といった生活習慣も肌の健康に直結します。特に現代男性に多いストレスと運動不足は、思いのほか肌に悪影響を及ぼしているでしょう。

スキンケアは一朝一夕で効果が出るものではありません。数ヶ月続けることで、周囲から「最近いい感じだね」と言われるような変化が表れます。今日から始められるシンプルなスキンケアで、より健康的で自信に満ちた毎日を手に入れましょう。

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